パソコンの主電源は切るべき?部品やデータを破損から守る方法!

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この記事では、パソコンの主電源を切るべきかどうかを明確な答えとともに解説します。

節約や節電と昔から言われており、待機電力に関しても最近では広く知られるようになりましたね。そんな中で、「パソコンってどうなの?」と気になる方も少なくないはずです。今回は、そんな疑問にきちんとお答えします!

災害時のようなイレギュラーな事態での対策も解説しますので、是非最後までお付き合いください。

 

パソコンの主電源は切るべき?切らないべき?

節電、節電!と近年は特に耳にするようになりましたよね(毎年のような気もしますが)。エアコンやストーブといった機器の温度や使用時間など、会社でも家でも細かく指定される方も少なくないのではないでしょうか?

そんな中で、少しでも注意しようとして「待機電力」にも注目されている方も多いことでしょう。要するに、少しでも消費電力を減らすために使わない電化製品のコンセントを抜いておく、ということですね。

ではみなさん、パソコンに関してはどうするでしょうか?

結論をお伝えします。

パソコンの場合、絶対に切らないべき・コンセントを抜かないべきです!

これから理由はお伝えしますが、切らないべきなんだと頭に入れておいてください。特に注意すべきは節約家タイプの方と、ゲーマーの方ですね。

節約家タイプの方は前述の通り、少しでも消費電力を減らすために主電源を切ってコンセントを抜こうとしがちですが、パソコンにとっては使っていなくても必要な電力はあるんです。パソコンは私たちが使っていない間も、電力を使ってガンバってくれているので、その電力の供給を絶たないようにしましょう。

あとは、ゲーマーも注意です。というのも、キーボードやマウス、パソコンがきらきら光るものが多いですよね、LEDの装飾で。それらがうっとうしくて切ってしまうかもしれませんが、それでも切らないべきですよ。前述の通り、私たちがゲームをしない間も、パソコンは少ない電力で働いてくれているので!

 

パソコンの主電源を切らないでおくべき理由

パソコンの主電源は切らないべきだとわかっていただけたと思いますので、続いてはなぜ切らないでおくべきかを解説していきます。これを読めば、「パソコンの主電源切っておこう」とは思えなくなりますよ!

 

そもそも必要な処理がある

まず、大前提として、パソコンはハイテク機器です。一般論ですが、「ハイテク機器程、待機電力で行う処理が重要」になっていきます。ですので、パソコンも待機電力で行っている処理があるんです。

電源の供給を断ってしまうと、パソコンがやらなければいけない処理を行えなくなってしまいますので、起動をはじめ様々なところで不具合が生じる可能性があります。

でも、節電したいんだ!という方、よく聞いてください。

パソコンの待機電力はたかが知れています。そこを気にしてコンセントを抜いて、もし必要な処理が行われないがために起動に時間がかかったら、待機電力節約分は一瞬で帳消しになってしまいますよ。それで済めばいいですが、パソコンそのものの故障につながったら、比較にならない出費ですよね。

節約するのは、ココじゃないですよ!

 

ボタン電池が消費される

もし、主電源を切ってコンセントを抜いた場合、どうなるかはご存知ですか?

答えは、パソコンの中にあるボタン電池が消費され続けます。

パソコンはBIOS(Basic Input Output System、「バイオス」って読みます)情報を保持しようとします。BIOSはマザーボードに搭載されているプログラムで、マウスやキーボード、CPUの管理や制御を行うもので、わかりやすく言えば超重要な情報ということです。これを保持し続けようと、パソコンはガンバってくれているんですよ、私たちがパソコンを使っていない間も。

もし主電源を切ってしまうと、パソコンの中、正確に言えばマザーボードにあるボタン電池から給電してBIOSを保持しようとするんです。物理的にボタン電池を入れてまで保持しようとするんです、このBIOSを!

なので、主電源を切ってしまうとボタン電池を消費し続けてしまうということです。

 

ボタン電池が電池切れになるとどうなる?

ボタン電池ですので、基本的には一次電池です。つまり、充電できず、一回使い切ったらおしまいというわけですね。何が言いたいかおわかりですか?

主電源が切れて、ボタン電池も切れてしまったら、大事な大事なBIOSを保持できなくなってしまうんです。それによって起こる不具合は色々あります。それを簡単に3つほど紹介しますね。

 

BIOSの時計がズレてしまう

パソコンの内部の時計がずれてしまいます。

そうすると、パソコンを立ち上げた時の時計がずれ、インターネットに接続したときに不具合を起こしてしまうアプリもあります。そうなると、パソコンで作った書類などの信頼性も低くなってしまうといった二次災害にもつながりかねません。

 

正常に起動できなくなる

BIOSが保持できなくなると、制御している様々なものの優先順位が正しくなくなったり、必要なはずのデータが失われたりします。そうなると、最悪の場合正常に起動できなくなってしまいます。

これは非常に厄介ですよ…。

 

ブルースクリーンになる

あとは、画面全体が真っ青になるブルースクリーンです。あれ、めちゃくちゃ焦りますよ!

私が大学院生の時、45分間英語でプレゼンする授業があったんです。そのプレゼン当日の朝にブルースクリーンになり、45分間分の英語の原稿がすべて消えました。非常に困りましたよ…。英語しゃべれないですし、大学院でやるような専門性の高い内容を何もなしで45分しゃべり通さなければいけないわけですからね。

あなたにこんな思いはしてほしくありません!

ですので、主電源切るの、やめときましょ…。

 

パソコンの主電源を切るべきか迷うとき

最後に、こんな時って主電源切るかどうしよう?という場合の解説をしていきますね。普段の生活はわかったけど、イレギュラーな場合はそうすればいいかという話です。ひとつひとつ見ていきましょう。

 

旅行中

まずは旅行や帰省などで長期間家に帰らない時ですね。こういった場合はどうすべきか迷うかもしれませんが、答えは今までと同じです。

切らないべきです!

理由はこれまでと同じです。長期間家に帰らないなら、その時こそ切らない方が安心ですね。

 

落雷の危険がある時

あとは、落雷などの災害時ですね。瞬間的な停電(瞬停)や瞬間的に高電圧がかかる・大電流が流れる(瞬電)場合と読み替えていただければOKです。

この場合は間違いなく抜いたほうがいいです!

電力が安定しない環境では、一発アウトで壊れてしまうこともあります。ハイテク機器は瞬電に非常に弱いです。ですので、落雷のような災害が予測される場合には、主電源を切ってコンセントを抜いておきましょう。

ただし、落雷等の心配がなくなったら、復旧するのを忘れないようにしましょう。

 

予測できない落雷はUPSで対策

とはいいつつ、落雷の危険性があるときに常にパソコンの近くにいるわけではないですよね。仕事や学校などで家にいない時間や睡眠中など、すぐに動けない状態の時の方が多いと思います。こういう時に限って落雷などの災害が起こり、対策してないときに限って被害がパソコンにダイレクトに来ちゃうんですよね。

そういったときの対策として、UPSを強く、強くオススメします。

UPSとは無停電電源装置のことで、停電等が起こっても内部バッテリーでしばらくの間給電し続けてくれる装置です。これがあると、落雷などで家中が停電したときも、復旧して瞬電が起こっても、常にUPSの内部バッテリーで安定した電力を供給できるんですよ。

要するに、そういった災害からパソコンをしっかり守ってくれるということです。パソコンや機器の消費電力、UPSにもよりますが、それなりの時間は電力を供給してくれますよ。

ただ、注意点として、正弦波のUPSを選んでください。正弦波を選ばないと、精密機械は壊れてしまう可能性があるからです。いいですか、正弦波を選んでくださいね。

こういうと、何を選べばいいか不安になってしまう方もいらっしゃるかと思いますので、私がオススメの正弦波のUPSを紹介します。

オススメのUPSはAnker 521 Portable Power Stationで、リンクから楽天で購入できますよ。この製品は楽天でのレビュー件数もNo.1でパソコン以外の用途でも活用できます!

安いものではありませんが、これでパソコンの破損を回避できるのであれば、決して高い投資ではないはずです。

 

パソコンの主電源は切るべきかどうかのまとめ

今回はパソコンの主電源は切るべきかどうかというテーマで様々な情報をお伝えしました。

結論は一貫して、パソコンの主電源は切らないべき・コンセントは抜かないべきです。

わずかな待機電力の節約よりもパソコンの保護を優先する方が圧倒的に賢い選択ですよ。

災害時の備えで、UPSで対策すれば安心です!

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